今回のフィッシングラヴァー東海は、ヴァルケインの菊地栄一さんとヴァルケインプロスタッフの赤羽根悟(さとし)さんの2人!
濃尾平野を流れる木曽三川の1つ、木曽川の恵みを受けた愛知県一宮市の北方・川釣り体験場で厳寒期のエリアフィッシングに挑みます。
木曽川の分流をネットで仕切ってあるタイプの管理釣り場で、愛知県ではニジマスの数釣りができると大人気の釣り場です。
菊地さんと赤羽根さんは、ここでどんな釣りを見せてくるのでしょうか。
今日も期待していきましょう♪
エリアトラウト最盛期到来!浅い釣り場を攻略せよ!
1月2月と言えば冷え込みが非常に厳しくなり、外に出たくないと思う日もあるくらい、すごく寒ーい季節。でもそんな寒い中でも管理釣り場のニジマスたちは元気いっぱい!厳寒期こそエリアトラウトのハイシーズンなんですよね。
今日の釣り場である北方・川釣り体験場は、深さが1~1.5㍍と非常に浅い釣り場です。しかも川をネットで仕切ってはあるものの、流れは止水に近い状況でクリアな水質。
厳寒期、そして浅くクリアな水質という要因が重なる釣り場を、どのように攻略していくのか注目ですね。
北方川釣り体験場の放流魚を軸に組み立て!菊地栄一さんのタックル
菊地さん
「今日は浅い釣り場なので、水深を上下に分けて大胆に攻めてみたいなと思ってます。タックルはダーインスレイヴはハイエンドモデル、ゼロヴァージはエントリーモデルと2種類用意しました。」
- ナイロンタックル
- ロッド:ダーインスレイヴ 6’3 XXXX GL
リール:小型スピニングリール
ライン:ナイロン2.5lb
- PEタックル
- ロッド:ブレイクスルーゼロヴァージ6’0GL 4G
リール:小型スピニングリール
ライン:PE0.25号
リーダー:フロロカーボン0.6号
菊地栄一さんプロフィール
ヴァルケイン代表の菊地栄一(きくちえいいち)さん。トーナメントにも自ら出場しながら、ロッドやルアーの開発で日本各地の釣り場を飛び回るフィッシングラヴァー!
目まぐるしく変わる状況に、柔軟に対応しながらオールラウンドな釣りを展開します。
掛け調子のタックルで北方・川釣り体験場を攻略!赤羽根悟さんのタックル
赤羽根さん
「ちょっと硬めのタックルが好きなので、掛けにいくスタイルにマッチするバランスにしています。浅い釣り場でヒットレンジが限られる可能性がありますので、そこをいかに見つけられるかが釣果のポイントだと考えてます。」
- ナイロンタックル
- ロッド:ダーインスレイヴ 6’1 L-H ブラックヴェスパイン
リール:小型スピニングリール
ライン:ナイロン2.5lb
- PEタックル
- ロッド:ダーインスレイヴ 6’1 ML-H ブラックヴェスパイン
リール:小型スピニングリール
ライン:PE0.3号
リーダー:フロロカーボン0.6号
赤羽根悟さんプロフィール
ヴァルケインプロスタッフの赤羽根悟(あかばねさとし)さん。小さなアタリを積極的に掛けにいく攻めの釣りスタイルで、各種の大会で上位の成績を収める技巧派フィッシングラヴァー!
活性高い放流魚は「早く」「強く」「広く」が管理釣り場数釣りのコツ
菊地さんと赤羽根さんはタックルを準備してさっそく釣りをスタート。すでに周りではポツリポツリを竿が曲がっている状況です。
菊地さんが注目したのは早朝に行われた放流。
菊地さん
「ルアーを見たことがない素直で活性の高い魚をを効率良く拾っていきたいですね。アピールが強くて、キャストの飛距離も出る”ハイバースト1.8g、レッド/ゴールド”からスタートします。
やっぱり放流されたすぐの魚は元気がいいので、早く、強く、広く、を意識して効率よく探りたいと思います。」
まだ無垢な放流魚をハイアピールのハイバーストで狙う作戦に出ると、いきなり1投目からヒット!
宣言通りやや早めのハンドル1秒1回転の巻きスピードで、狙い通りの1匹です!
ヒットルアー
ハイバースト レッド/ゴールド 1.8g
ヴァルケイン ハイバースト
スタンダードなスプーンは管理釣り場のパイロットルアーにマッチ!
いきなり1匹目を釣った菊地さんの横で、赤羽根さんもすぐさまヒット!
赤羽根さんは初めてとなる北方・川釣り体験場。初めての釣り場でオールマイティに使えるスプーンをチョイスしていました。
ヒットルアー
アストラル Rオレンジゴールド 1.6g
赤羽根さん
「オールマイティに使えるアストラルの1.6g、Rオレンジゴールドでいきなりのヒットでした。強すぎず弱すぎずという動きをするので、釣りの展開を考える上で基準となるスプーンだと思います。いきなりのヒットでしたね(笑)」
パイロットスプーンとしてアストラル1.6gをチョイスした赤羽根さん。基準を作るためと言いつつも、アクションやスピードがハマったのか、次から次へとレギュラーサイズのニジマスを釣り上げていきます。
ヴァルケイン アストラル
放流直後はチャンス!活性が高い魚の狙い方は??
スプーンのシルエットとカラーを落としてアタリが続く!
朝イチのスタートから、菊地さんと赤羽根さんはニジマスをどんどん釣り上げていきます。しかし管理釣り場は時間経過とともに少しずつ活性が落ち着いてくるのが特徴。
その状況変化に応じて、菊地さんは次の一手を繰り出します。
菊地さん
「どうしても時間が経つと活性が落ち着いてくるので、スプーンのシルエットとカラーを落として狙っていきましょう!」
と、取り出したのがハイバーストの1.4gシルバー/ブルー。
北方・川釣り体験場の素直なニジマスが菊地さんの読み通りにズバリ的中!
お見事っ!
表層を意識しているニジマスを狙い打て!
アストラルでアタリが続いていた赤羽根さんでしたが、ここはもうちょっと反応のいいスプーンを探すためにあえてスプーンチェンジ。
赤羽根さんは、ワイドボディでシルエットを大きく、さらにスローに狙えるシャイラ1.5gの#LT7イエロー/艶消しブラックを投入。片面がイエロー、反対側がブラックという明滅系カラーで狙って行きます。
スプーンチェンジをしながら水面を真剣に見つめる赤羽根さん。水面に跳ねている魚がちらほら見えているのを見逃がしません。
やる気のある表層近くの魚を狙うため、着水直後からロッドを立ててなるべく表層近くをスローにタダ巻きすると…
連発!
表層近くにゆっくりスプーンを見せることで、魚のバイトを的確にとらえていきます。
ヴァルケイン シャイラ
魚の活性が落ち着くと、カラーやアプローチを少しずつ変えていくことがポイント!
アタリが消えた!?ならば、シルエットを落としてさらに連発!
状況変化を分析して、それに合わせていくのも管理釣り場のテクニック。赤羽根さんは止まってしまったアタリをもう一度引き出すために、自らが開発に携わったスプーン「サーヴァントスピア」にチェンジします。
赤羽根さん
「サーヴァントスピアは1.1gのワンウエイトで、小さなシルエットと肉厚なボディが特徴です。シルエットを落としつつも泳ぎの強さをなるべく落とさないように、マイクロシルエット×ハイアピールの2つを両立させたスプーンです。
通常の1g以下となるスプーンでは、浮き上がってしまうようなスピードにも対応できます。より小さなシルエットで狙いたいときには使いやすいと思います。」
と、サーヴァントスピア1.1gのゴールデンブラウンを結びます。するといきなりズドン!という強いアタリで満点回答!
狙い通りの1匹にしてやったりです!
ヴァルケイン サーヴァントスピア
サーヴァントスピアを使って表層付近を攻める!
ショートバイトが多発したときはスローな釣り方で対応
サーヴァントスピアで連発する赤羽根さんの隣では、菊地さんがハイバーストの0.8g ターニンググリーンをチョイス。
菊地さん
「ちょっとショートバイトが増えてきたので、0.8gの軽いスプーンで表層の魚に丁寧に見せてあげたいです。」
ハイバーストの0.8gは軽い分だけスピードを落としてゆっくりと泳がせられ、さらにスプーンを通す層をより細かく変えられるメリットも。
魚の食い気が無くなったわけではないと感じていた菊地さんは、魚がバイトしやすいスピードに合わせることに意識を集中していると…
菊地さんも連発に次ぐ連発で、大漁~♪
菊地さん
「完璧!泳ぎもスピードもぴったり合ってます。楽しい!」
表層狙いからボトム付近に狙いを変更すると見事的中!
クランクは魚を寄せて食わせるイメージが大切!
目まぐるしく状況がかわるエリアトラウトでは、あるタイミングで突然釣れなくなることも少なくありません。そこで赤羽根さんは遠投性能が高く、魚を引き寄せやすいクランクをチョイス。
使うクランクはクーガWW(ワイドウォーク)、コアグリーン。クーガは表層狙いのクランクですが、こちらのWWはミドルレンジを狙うためのアイテムです。
目いっぱい遠投して、ゆっくりと巻いてくるとクーガWWを後ろから追ってくる魚が見えます。一定の距離を保ちつつチェイスをしてくると、手前3㍍程でスイッチが入ったのかクーガWWをがっちりバイト!
ヴァルケイン クーガWW
スプーンからプラグに変更:クーガWWでショートバイトの状況を打破!
管理釣り場でリーダーの役割は?
北方・川釣り体験場でのエリアトラウトを楽しんでいる菊地さんと赤羽根さんに、人それぞれ考え方や長さが違うリーダーについて役割などを聞いてみました。
ちなみにリーダーはナイロンやフロロカーボンのラインには使用せず、PE、エステルでリーダーを使用します。
菊地さん
「PEタックルではリーダーを1ヒロ半取っています。ラインやロッドとのバランスがあるので、この長さはきっちり守って使っていますね。
エリアのタックルはバランスがものすごく大切ですので、ロッドの硬さやラインの材質と合わせてリーダーの長さを合わせるのがコツです。」
赤羽根さん
「僕の場合はPEのリーダーは2ヒロから3ヒロくらい。エステルタックルの場合は50㌢くらい取っています。
※エステルラインの場合、リリーサーがかかる15~20㌢程度しかリーダーを取らないのが通常
どちらも長めなんですが、僕が硬めのロッドで積極的に掛けにいく釣りスタイルなのが理由です。全てが硬いとバレやすくなってしまいますので、リーダーを長めにとってクッション材代わりにしています。」
なるほど!
それぞれリーダーの長さにはこだわりがあるんですね。タックルバランスだけでなく、釣りスタイルによっても変わってきます。
管理釣り場で釣果をあげるために大切なポイントとなってきそうですので、エリアトラウトをさらに極めたいという方は今一度リーダーの長さにもこだわってみたいですね。
ハイシーズンのエリアトラウト!パターンを掴んで連発!
変わっていく状況に合わせて、あの手この手で魚のバイトを引き出していた菊地さんと赤羽根さん。
釣れるパターンを見つけてしまえば、あとは楽しい釣りが待っています。2月は非常に冷え込みが厳しくなる季節ですが、エリアトラウトは今がハイシーズン。
早朝の放流パターンや活性が落ち着いてきてからのパターンを、いち早く察知してエリアトラウトを楽しんでみてくださいね。
菊地さん、赤羽根さん。おつかれさまでした♪
本日の釣り場
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●北方・川釣り体験場 木曽川漁業協同組合
住所:〒493-8001 愛知県一宮市北方町北方字東大日一42-1地先
電話:0586-87-3222
全長500メートルのニジマスを放流している管理釣り場で、左岸はコンクリートブロックで整備されており足場が良いのが特徴です。右岸側は河原になっており、混雑を避けるならこちら。
屈指の放流量でニジマスの数釣りが楽しめます。管理釣り場では珍しく持ち帰り制限もないことから、愛知県では大人気の管理釣り場です。
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木曽川漁業協同組合 赤尾組合長からメッセージ
木曽川漁業協同組合 代表理事/組合長 赤尾剛正さん
北方・川釣り体験場は「誰もが安心して楽しめる釣り場」を目指して取り組みをしております。放流量も多く、ニジマスの数釣りが楽しんでいただける釣り場です。レンタルタックルもございますので、みなさん是非お気軽にお越しください。