今回のフィッシングラヴァー東海は、ハヤブサフィールドスタッフの伊豫部巧さん(左)と、ハヤブサスタッフ橋本翔大さん(右)の2人が登場!
愛知県南知多の内海新港から出船するありもと丸に乗船して、春ののっこみマダイを先取りしちゃいます。伊勢湾では冬に深場へ移動していたマダイたちが、出産を意識して浅場へと移動を始めるシーズン。そんなマダイをメインターゲットに、伊勢湾の根魚や青物などをタイラバで広く狙っていきます。
南知多出船の伊勢湾タイラバゲームのタックル
伊豫部さんと橋本さんが選んだタイラバタックルは、タイラバの基本を押さえたフルソリッドのロッドを中心に、タックルバランスを考えたセッティングになっています。
- 伊勢湾のタイラバタックル
- ロッド:タイラバロッド 6.9フィート
- リール:小型両軸リール 200番
- ライン:PE0.8号(200メートル)
- リーダー:フロロカーボン3.5号(およそ3.6メートル)
30メートルから80メートルほどのポイントで、広くマダイを探すことになった今回の釣行。
用意したタイラバタックルに結ぶタイラバは、VSヘッドプラスと新発売のバルキーカーリー。
春ののっこみマダイ!伊勢湾のポイントやシーズンは?
伊勢湾での春ののっこみマダイは、水深30~50メートル前後の浅めのポイントが主流となります。冬場に深いところから産卵を意識したマダイが、浅いところへと集まってくるんですね。
時期は例年3月後半頃から5月頃までがのっこみマダイのシーズンと言われています。伊勢湾のハイシーズンには、タイラバでマダイが連発することも珍しくありません。
またタイラバで釣れる魚はマダイだけでなく、根魚やフラットフィッシュ、青物などの釣果も期待できるのが特徴です。
春の伊勢湾タイラバゲームの釣り方をチェック
のっこみマダイを狙う春の伊勢湾タイラバゲームの釣り方は、確実に底が取れるタイラバのヘッドを選ぶのがコツで、今回は100グラムから120グラム前後のものをチョイス。
ボトムを取ったら20メートルほど巻き上げて、再度底を取り直します。巻き上げと底取りを繰り返してボトム周辺を丁寧に探って釣るのがタイラバゲーム基本の釣り方。巻き上げ幅は場所やポイントにより様々で、その都度船長の指示に従って巻き上げ幅を決めます。
伊勢湾タイラバゲームは静かなスタート
ポイントへ到着すると期待を込めてタイラバを落とし込みます。船長も
「今日はベイトの反応を探しながらやるしかないですね」と厳しい1日になるのを予想。
春ののっこみマダイの本格シーズンは例年ならばもう少し先。春めいた季節になってきていますが、海の中はまだ冬模様なのでしょうか。
VSヘッドプラス&バルキーカーリーの特長
ドテラ流しでラインが出される
今日はタイラバで広範囲に探っていくために、ドテラ流し※1の釣りを選択。
40メートル前後の水深のポイントながら、かなりラインが斜めに出されてしまっています。ある程度流れがあるのは予想していた2人が選択したのは、VSプラスの120グラムのヘッドでした。
フリースライドVSヘッドプラス
ドテラ流し
船を風や潮の流れに漂わせながら行う釣りのこと。釣り場を広く探れるため釣れるチャンスが増やせるメリットがある。また船を流れに乗せるとラインが斜めに出るため、魚がいるタナに長くタイラバを留めることができる。
タイラバに食いついてきた魚はホウボウ
なかなかアタリがない中で、同船していたハヤブサスタッフ坂本和則さんの竿にようやく魚信が!
あまりサイズは大きくないようでしたが貴重な1匹。釣り上げた魚は開いたヒレが特徴的なホウボウです。
お刺身や煮付けなど、色々なお料理でおいしく食べられるホウボウ。底から10メートルほど巻き上げたところでヒット!バルキーカーリーを追ってがっちりフッキングしています。
口の中に入っており針は直接見えませんが、今回使用しているタイラバのフックは瞬貫真鯛です。
フリースライドカスタムネクタイ バルキーカーリーダブル
フリースライド 瞬貫真鯛スペアフックセット
船長の回収指示直後に青物がヒット!
ここで船長が遠くにいる鳥を発見。鳥山へ移動するために落とした仕掛けの回収指示を出します。ここで回収を始めた伊豫部さんのタイラバが中層に差し掛かったとき、竿にガツンと強いアタリが!
強烈な引きで緩めたドラグが出されながら、やりとりを続けていく伊豫部さん。
「腕がキツい!」
と嬉しいながらも大変そうな声を上げながら、じっくり巻き上げた1匹は70センチのワラサです。
ゲストの青物に伊豫部さんはこの笑顔。本当によく引いてくれました♪
バルキーカーリーは青物にも効果抜群
タイラバのドラグは緩めの設定が吉
青物を釣り上げた伊豫部さんのリールは、ドラグをかなり緩めに設定されていました。その理由を尋ねるとタイラバには欠かせないポイントの1つなんだとか。
伊豫部
タイラバは一定のスピードで巻いて、アタリがあってもアワセずに向こうアワセが基本です。そこでドラグを緩めにしておいて、魚が持っていったタイミングで竿に乗せないとなかなか針がかりしてくれません。魚が持っていったときに違和感を与えない程度にドラグを緩めに設定しておくのがポイントです。
ボトム周辺でヒット!浮いてきたのはガンゾウビラメ
伊豫部さんに青物がヒットしてから、ピタリとアタリが止まってしまった船内。諦めずにタイラバを巻き続けていると、同船していたハヤブサスタッフの杉本暁さんに待望のアタリが出ます。
上がってきたのは30センチ弱のガンゾウビラメです。
タイラバをボトムに落として、巻き始めすぐに食ってきました。とのコメント。
思い切って船は深場へ移動!
ここで船長は思い切って深場へ移動を決意。
浅いポイントにはマダイが入ってきていないかもしれない。と、少しでもマダイの可能性を信じて、90メートル前後のポイントへと船を走らせます。
橋本さんに待望のヒットが訪れる!浮いてきたのは・・・?
深いポイントへと移動したありもと丸。ベイトの反応はポツリポツリと魚探から確認できる模様です。
そこで待望のアタリが橋本さんの竿に出ます!
しかしそこに現れたのは残念ながらサバフグ。本命のマダイにこのサバフグが混じることもあるそうなので、次の1匹に期待したいところです。
タイムリミット間近!2人の竿にはアタリが
今回の釣行は、なかなか見せ場がないままついにタイムアップ間近に。まだ本命のマダイは姿を現してくれていません。
ボトムから10メートルほど巻いたところで、伊豫部さんに竿先が揺れる反応が。船内に緊張が走ります。しかし、残念ながら外れてしまいました。
続いて橋本さんの竿にもボトムで強いアタリが。最後のチャンスとばかりに、船中には緊張が走ります。ところが、こちらもショートバイトで乗せきれず、本日の釣行は無念のタイムアップとなってしまいました。
春ののっこみマダイはこれからが本格シーズン到来
今日の伊勢湾タイラバゲームでは、残念ながら本命のマダイには出会えませんでした。しかし青物やホウボウなどの魚が釣れて、厳しい状況ながらタイラバの底力を見せてくれる釣行となりました。
マダイの本格シーズンが到来する4月。今回のフィッシングラヴァー東海では季節を先取りしすぎてしまった感は否めませんが、伊勢湾にも春は必ず訪れます。春ののっこみマダイ、ぜひ皆さんも挑戦してみてください。
ありもと丸 有本裕司船長
4月に入ってくるとマダイの状況もどんどん良くなってきます。同時に青物の反応も良くなってきて、狙えるターゲットが増えてきます。伊勢湾の旬のおいしい魚を狙って行きますので、ぜひ遊びにいらしてください。
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●ありもと丸
住所:〒470-3321 愛知県知多郡南知多町町内海東座頭畑
電話:090-2188-6919
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