
今回のフィッシングラヴァー東海は、三重県紀伊長島沖でティップランに挑戦します。これからどんどんサイズアップしていくアオリイカを狙い、シャープなヘッド形状でボトムまで素早く沈むエギを駆使して攻略していきます。それでは早速、今回のフィッシングラヴァーをご紹介しましょう。
エギを巧みに操り、ティップランの楽しさを皆さんに伝えるのは、アクアウェーブ・フィールドテスターの桑原一幸さん(写真左)一方、釣れる道具を開発し世に送り出す、アクアウェーブの商品開発責任者 廣常治樹さんは、今回が自身初のティップラン。自社開発したエギを使って、その実力を披露します。※なお、ティップラン用のエギ自体を開発したのは別スタッフです。

前日の天気予報では雨の予報はなかったものの、この日は朝から雨が降り続いています。釣りや撮影にはあまり恵まれた天候とは言えませんが、この雨が果たして恵みとなるのか――期待を胸に出船します。
今回使用するティップランのタックル

- ティップランのタックル
- ロッド:ティップラン用ロッド(7.0フィート)
- リール:スピニングリール2000番
- ライン:PE 0.6号
- リーダー:フロロ16 lb
- エギ:アクアウェーブ アオリクスTR(3.5号/30g)
アオリクスTR
シャープなヘッド形状でボトムまで素早く沈む。沈下姿勢はタテに素早く沈むため、着底の判別がしやすい。イカはエギが沈んでいく時に既に反応を示していることが多く、着底後に素早く誘いを入れられる。 また、着底後の姿勢はヘッドのみを海底に付けた状態でしり上がりの姿勢をキープできるため、根掛かりの頻度減少にも効果的。薄型のヘッド形状はしっかりとしたダートアクションを生み出し広い範囲でイカを誘い、水平姿勢を維持した「ステイ」でイカの抱きやすい姿勢を生み出す。 フロントキールのボディデザインで潮に対してブレ難く、潮が当たった際の安定性を高め、ターゲットに違和感を感じさせない「ステイ」を狙った。刺さりが良く耐久性の高いカンナを搭載し、藻場を果敢に攻略できます。
- スペック
- ●サイズ 2.5号(20g、30g)、3.0号(30g、40g)、3.5号(30g、40g、50g)
- ●カラー 全6色

最初のポイントに到着すると、早速エギを投入します。桑原さんは、エギをボトムまで落とし、1~2回ほど誘ってアタリがなければ、一旦回収して再度投入することを勧めます。こうすることで、新しいポイントを狙いやすくなり、釣果につながるのだそうです。

しばらくすると、船の後方でヒットの声が上がります。今回は桑原さんの釣り仲間3人も参加しており、全員がアオリクスTRを使ってアオリイカを狙います。

ファーストヒットは阿部さんでした。早々に良型のアオリイカをゲットです。
ヒットルアー:アオリクスTR(3.0号:ウィステリアパープル)

イカは群れで回遊していることが多いため、1杯釣れると周りのメンバーはなるべくエギを回収せず、その場で集中して狙ったほうがアタリを引き出せるそうです。桑原さんによると、とにかく一瞬でも違和感を感じたら、即アワセすることが大切だとのことです。

家族にアオリイカを持ち帰ると約束した廣常さん。ほかのメンバーが釣り上げるのを見て、悪条件でも1杯は釣りたいと、ポイント移動中も桑原さんに熱心に誘い方を質問し、気合十分です。番組スタッフもその熱量を拾おうとカラーチェンジの理由を尋ねると、廣常さんは「初心者に次々質問してくるとは…Sなスタッフやな」と冷静にツッコミ。雨脚が強くなる中、アタリのないメンバーからも思わず笑顔がこぼれます。

ポイントを移動した後も、イカの反応はなく、桑原さんと廣常さんの表情も渋くなります。時間が経つにつれ、カメラのレンズにも大量の雨粒がつくほど雨脚が強まった、まさにその時でした。


カメラマンがレンズを拭いている間に、ヒットの声を聞き逃したことを恐る恐る廣常さんに「ヒットシーン、撮れてなかったです…」と報告。すると廣常さん、実は自分もヒットしていたのに自信がなく、声に出さなかったのだとか(^^; まさかの“お互い様”状態に、船上は再び笑いがこぼれました。

初めてのティップランで釣り上げたのは、可愛らしいサイズのアオリイカでした。それでも、厳しい状況の中での釣果はお見事です。
ヒットルアー:アオリクスTR(2.5号:ウィステリアパープル)


続けざまに、サポートメンバーの岡さんにもヒット。桑原さんの言う通り、1匹釣れると本当に連鎖が起こるんですね。


ここまでなかなか調子の上がらない桑原さんに、スタッフから少し変わった質問が…。
「アオリイカは、どんな感じでエギを抱いてくるんですか? ボクシングに例えると?」
アオリイカを知り尽くした桑原さんは、真剣に考えたあと理由を添えて一言。「ストレートです。」その真面目な回答に、船上は思わず笑いに包まれます。とはいえ、この日はアオリイカの活性が低く、果敢に攻めてこない様子に桑原さんも少し物足りなさを感じているようでした(^^;


船の後方では、阿部さんと岡さんが2人そろって連鎖ヒット!秋も深まり、あたれば良型のアオリイカも交じってくるこの季節。この勢いに乗って、そろそろ主役の2人にも嬉しい一杯が欲しいところです。

少しずつ波も穏やかになってきた――その時でした。ついに、廣常さんに渾身のヒット!


今度はアオリイカが喰い上げ、エギが浮いたのがはっきりと確認できたところでアワセ!
サイズアップした納得の2杯目を見事にゲットです。
誰でも簡単!釣れるエギ「アオリクスTR」でアオリイカ攻略

ここで桑原さんに、今回使用している「アオリクスTR」の特徴について解説していただきました。
誰でも簡単!釣れるエギ「アオリクスTR」でアオリイカ攻略

ここにきてようやく雨が上がり、水面付近に虹がかかりました。思わず廣常さんが「これは何かが起こる兆しでしょう」とつぶやくと、再び船の後方でヒットが!

サポートメンバーで唯一アタリがなかった内田さんにヒット。着底後、3回ほどシャクってステイしていると、ようやくアタリがきたようです。

そして連続して阿部さんにもヒット。この日はなんと、阿部さんひとりで5杯目をゲットです。

悪天候の中、厳しい条件が続きましたが、今回のメンバーはなんとかアオリイカを釣り上げました。廣常さんも初挑戦ながら、見事に2杯を釣り上げる活躍を見せてくれました。

今回は釣果に恵まれなかった桑原さんも、後日同じ船で挑戦したところ、見事3杯を釣り上げリベンジ達成です♪皆さんもぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか(^-^)
今回お世話になった釣船

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●フィッシング光栄
三重県北牟婁郡紀北町三浦288
TEL:090-4852-7778
https://mie.tsurisoku.com/fishing-kouei/
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