今回のフィッシングラヴァ―東海の舞台は、岐阜県の清流馬瀬川。鮎の友釣りのメッカとして知られ、毎年、解禁日を過ぎると多くの釣りファンが訪れます。そんな人気のポイントで鮎を求めて竿を出すフィッシングラヴァ―をご紹介します。友釣りの名手、オーナーばりの島啓悟さん。岐阜県の川をホームグラウンドに、様々な大会で優勝を重ねるトップアングラーです。今回は、経験を活かした方法で、鮎を掛けていきます。
この日の馬瀬川上流は、川も澄んでいて、友釣りには絶好のコンディション。島さんは、早速最初のポイントへ向かいます。ここで最初に島さんが選んだタックルをご紹介します。竿は川幅を考慮し8.2mの鮎竿。穂先がソリッドで柔らかめの竿をチョイスしました。天井糸はフロロカーボンの天井道糸FC 0.6号、水中糸はザイト・メルファ複合メタルMH0.04号、目印はM級目印、鼻かんはライトチューブ鼻かん5.5㎜、逆バリは白一体サカサ1号、ハリスはザイト・鮎・トップハリス フロロ1号、掛けバリは水量が少なめで泳がせを意識した、しわりタイプで鈎先が鋭い谺(こだま)6.5号<2024年発売予定>を4本イカリで使用します。
島さんは、川の石のコケを見ながらポイントを定めます。川の状況は渇水気味ですが、そんな中でも川の石が白くなり、水深も少しありそうなポイントを見つけました。ここで早速オトリ鮎に仕掛けを取り付け、泳がせていきます。しかし、馬瀬川上流は水温が低いので、早い時間はまだ鮎の追いが悪いようです。
川底になじませて泳がせるには、ナイロンフロロが一般的。しかし島さんは複合メタルラインを使用します。細くて丈夫で操作するのにダイレクト感があるところが気に入って使用しているそうです。
ザイト・メルファ複合メタルMH
まだ活性が低い状況の中、本日最初の鮎が掛かりました。微妙なアタリでしたが、しっかりと背掛かりしています。いい鮎です。鈎先の鋭い谺(こだま)がいい結果を出してくれました。友釣りは「循環の釣り」。早速、オトリ鮎を先ほど釣れた野鮎に取り換えます。釣れた鮎をいかに速くオトリとして送り出すかがポイントです。
島さんは、オトリ鮎を入れ換えて速く送る出すことで次々に鮎を掛けていきます。
島さんが馬瀬川で鮎を連チャンで掛ける!そのポイントは?
続いて対岸に渡り、流れの速いところを攻めます。流れが強いところはどうしてもポイントにオトリを入れにくいところがあります。オトリ鮎も早く弱ってしまうため上手くポイントに入れることができれば、弱る前に掛けて、循環させることができるようです。
次に選んだ場所も、流れが速いところ。ここで島さん鈎をストレートタイプの颯に換えて狙います。颯の刺さりの速さに期待します。
颯(ハヤテ)
すると、きました。素早い刺さりで掛かりました。狙った場所に素早くオトリを入れることができれば、掛かりも速くスムーズな循環が生まれます。島さんまさに狙い通り。
島さんは川下の方へ、どんどんポイントを移動していきます。川の流れは速いままです。流れが速い分、オトリ鮎を川底に安定させないといけない。しかし、あまりグイグイ引っ張るとオトリ鮎がスグに弱ってしまいます。できるだけポイントにオトリ鮎を入れたら、オトリ鮎が落ち着くまで竿をしっかりと寝かせるのがコツのようです。ポイントに合わせて竿の操作に注意しながら移動していきます。
最後に選んだ鈎は一角。島さんが好んでよく使う信頼のストレート鈎です。
一角
美しい清流、馬瀬川の鮎。島さんは十分に楽しみました。
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馬瀬川上流漁業協同組合
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