舞台は、岐阜県を流れる木曽川水系の一級河川「牧田川」。夏本番、渓流釣りのシーズンが到来。ルアーを使い、アユを追わせて掛ける鮎のルアー釣りを楽しみます。今回のフィッシングラヴァーは、沖磯や堤防のショアゲームをはじめ、虫ヘッド釣法までもこなす、オーナーばりの西浦伸至さん(上写真左)。そしてもう一人、この地域の鮎釣りに詳しいフィッシング遊の澤村清一さんです。
西浦さんが最初に使用するタックルや仕掛けはこんな感じです。リールはベイトリール。ポイントを見ると水深が浅めなので、潜らないタイプの鮎専用ルアーを使用します。フックは、鮎ルアーのフック3本イカリの掛かり重視を選びました。
鮎ルアーにハリス付フックをセットする方法
※鮎の漁業権がある川で釣りをするには、事前に遊漁券の購入を忘れずに。
※鮎ルアーが可能な川やエリアか確認してから釣行してください
まずは、アカの付き具合や流れの状況を川見して確認し、入るポイントが決まれば、ゲームスタートです。
鮎ルアーの釣り方
縄張りアユをオトリのアユで釣るのが友釣り。そしてアユを模したルアーで追わせて掛けるのが、近年流行の鮎ルアーです。澤村さんは川底のアユを狙うため、ルアーにシンカーをつけて沈み具合を調節します。
西浦さんは、目のいい鮎にルアーを見切られないように、アクションを加えて狙います。
まずは、上流のポイントを攻めましたが、アユの反応はありません。昨日の雨で水温がかなり下がり、今日も太陽が顔を出さない状況なので、鮎の活性が低い様子です。そこで澤村さんは、隣を流れる支流の川をフローティングルアーで探ることに。
一方、徐々に下流へと下ってきた西浦さんは、いいポイントを見つけました。水深が少し深い場所なのでミディアムディープ系のルアーにチェンジします。フックは鮎ルアーのチラシ、スタンダードをセッティング。しかし、なかなか鮎が見えてきません。
イカリ鈎とチラシ鈎の違いを西浦さんが簡潔に解説
気温も上がり、そろそろ掛かってもいいのでは。。。っと西浦さんがつぶやいていると、きました!掛かりました。
無理に引かずに流れの緩やかなところに下り、抜き上げました。いい鮎が釣れました。
鮎ルアーのチラシ
西浦さんはホッとした様子です。一方、澤村さんは支流を攻めましたが反応はありませんでした。西浦さんは、根掛かりをした後は、必ず鈎先をチェックします。そして鈎先がなまっているようなら即交換します。掛ける釣りなので、鈎先はとても重要です。
澤村さん、魚の反応はあるものの掛からず。タックルをスピニングからベイトに変えて下流へと移動することに。釣り人が増えてきたので、西浦さんは他のアングラーと距離を置く為、先ほど釣れたポイントに戻ります。
澤村さんは、下流では反応がなく、再び上流へと戻ります。そして、西浦さんも反応の良い上流へとやってきました。不安をよそに、釣りを続けますが…。しかし、先ほどからちらついていた雨が本降りになってきました。ここで一時中断。雨が通り過ぎるのを待ちゲーム再開です。なんとしても鮎を釣りたいと気合の入る澤村さん。二人は、辛抱強く鮎を追い求めます。
そして、ようやく西浦さんにヒット。鮎が掛かりました。
そして、澤村さんにも待望のヒット。いい引きを味わいながら釣り上げました。思った以上にいいサイズの鮎です。
ルアーをシンキングに変えて底をたたくように誘ったようです。
厳しい状況の中でしたが、夏の牧田川で鮎ルアーを楽しんだ二人。これからの最盛期、さらに期待をして今日の釣りは終了となりました。
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●牧田川漁業協同組合
岐阜県大垣市上石津町一之瀬1854-1
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