感度抜群の穂先で狙うチヌのかかり釣り～三重県迫間浦～

今回は三重県南伊勢町迫間浦の筏を舞台に、かかり釣りでチヌを狙います。大型のチヌを狙って多くのアングラーが竿を出すこれからシーズン。穂先で繊細なアタリを取りながら、しっかり合わせるところに醍醐味を感じて、このフィッシングラヴァーが竿を出します。

一年を通してかかり釣りでチヌを狙うがまかつインストラクターの末吉一崇さん。チヌの繊細なアタリに素早く合わせて掛ける実力派アングラーです。

今年も大型が上がっているとの情報を事前に聞いている末吉さん。去年は同じ時期に、ここ迫間浦の筏で良型のチヌを釣りました。今年もその感覚を思い出しつつ、年無しを狙っていきます。

今回使用するかかり釣りのタックル

かかり釣りのタックル: ロッド：がまかつがまちぬいかだ競技ファインマスター(タイプ:ＭＨ全長1.5ｍ＆1.6ｍ); 穂先：極先調子、中調子; リール：片軸リール; ライン：フロロ 2号; ガン玉： 0.5号; フック：がまかつがま改良チヌ 4号

がまちぬいかだ競技ファインマスター

がまちぬいかだ史上、最も細身かつ軽量設計。従来のブランクの役割を見つめなおし、徹底的に贅肉を排除し筋肉質に鍛え上げました。従来のいかだ竿では粘りを重視してグラス繊維が多く使われていましたが、今回、超細身で軽量なブランクにするためカーボン繊維をメインマテリアルにし、かつ竿のタタキを抑えるために、磯竿に採用されている技術「INASystem(イナシステム)」を採用。そのことで、やり取りの際に竿が叩くことがなくスムーズに魚を浮かせることができます。また、リザウンドグリップを採用することで軽量化と感度の大幅な向上を実現しました。従来では感じにくかった「荷重感度」が大幅に向上しており、潮や餌の重みがよくわかります。また「反響感度」も十分に備えております。穂先には新たに極先調子(イエロー)と中調子(オレンジ)を搭載。極先調子はエビ等での釣りやクイックな誘いを入れる釣りに最適です。中調子は喰い込みの良さとアタリを大きく出すことをコンセプトにしています。超細身・軽量設計から得られる圧倒的な感度で異次元のかかり釣りの世界を味わってください。

スペック: ●がまちぬいかだ競技ファインマスター(MH 1.5m); ●タイプ MH; ●全長　150cm; ●自重　52g; ●仕舞寸 109.0cm; ●継数 2本; ●先径　0.35mm(先調子)、0.45mm(中先調子); ●適正ハリス(号) 1～3; ●錘負荷(号) 0～3

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日の出前の早朝、末吉さんは朝まず目を狙って迫間浦の筏へ向かいます。この日は午後から強い雨が降る予報なので、天気が悪くなる前に釣果を出したいところ。早速、仕掛けの準備に取り掛かります。

今回、末吉さんが訪れたのは、この時期、良型のチヌが期待できる水深10ｍほどの筏。双子岩と呼ばれる岩の近くにあって、風光明媚で景色のいいポイントです。

朝イチ、末吉さんは喰い込みの良さとアタリを大きく出す中調子の穂先を選択。まずは、エサにボケを選んで落とし込みでチヌを狙っていきます。しかし、一投目は魚の反応がなく今度は、オキアミをエサにして投入します。

じっとアタリを待つと、穂先に大きな反応が。

エサをオキアミに変えて、最初に釣り上げたのはマダイでした。

今度は、エサをアケミ貝の半貝にして、ゆっくり落とします。穂先にアタリが出るもののなかなか大きく喰い込みません。どうやらエサ取りのヒイラギのようです。

天気予報に反して、朝から雨が降り出しました。ここで、末吉さんは団子釣りに切り替えます。団子の中にアケミ貝をクラッシュしたものや、さなぎ、コーンなどを入れて海に落とします。アケミ貝は落としても底に留まり、持続性の高い撒き餌になるので、末吉さんは朝は必ず撒いているようです。

さらに、集魚効果の高いシラサエビをダンゴに混ぜ込み水中に投入していきます。すると海中では、ダンゴに魚が寄ってきたようです。ダンゴに混ぜる配合エサの工夫一つで、海の状況に変化が生まれる点も、かかり釣りの奥深さですね。

集魚効果抜群！！がまかつ末吉一崇が、かかり釣りで使用するダンゴの効果を解説

末吉さんはダンゴ釣り用として、穂先を極先調子に変更します。極先調子はシラサエビなどで誘って、細かいアタリを掛け合わせたりする使い方が向いている穂先とのこと。ダンゴ釣りには極先調子、アタリを大きくだす釣りには中調子と2種類の穂先を状況に応じて使い分けていきます。

チヌのかかり釣りに最適なロッド：がまちぬいかだ競技ファインマスターの特徴を解説

アタリが頻繁に出る中、エサ取りとチヌのアタリを見極めながら釣りを進める末吉さん。
集中して、じっと穂先を見つめていると・・・

いいアタリがあり、釣り上げたのはクエでした。筏で釣りをしているとチヌに限らず色んな魚種が釣れますね。

三重県迫間浦の筏でかかり釣りを楽しむとクエも釣れちゃう♪

しばらく、エサ取りのフグのアタリが続いていた中で、マダイがヒット。釣れる魚が変わったことで状況が好転してきたと期待します。

今度はエサをさなぎに変更しました。雨に続いて風も吹き始め、穂先とロッドに伝わるアタリに集中します。すると、竿が大きくしなり釣り上げたのはボラでした。末吉さん曰く、ボラがいると餌取りが多くても餌が残り、ダンゴにアタって濁りも拡散したりと、チヌのスイッチが入ったりすることがあり、メリットも多いようです。