鮎の友釣りファンから人気の三重県大内山川。今年は、5月11日に鮎釣りが解禁しました。以来、川の流域にある20カ所もの釣りスポットには、多くのアングラーが訪れています。そんな大内山川のアユに魅力を感じ、よく訪れているフィシングラヴァーといえば。数々の友釣り大会で優勝を重ねるオーナーばりザイトインストラクターの小沢聡さん。今回は豊富な経験を活かしてポイントを攻めながら鮎を掛けていきます。

この日の大内山川は、水深が少し浅いものの友釣りには絶好のコンディション。小沢さんは早速、仕掛けの準備を始めます。天井糸は「ザイト・白の道糸（ミチイト)0.8号」、水中糸は「ザイト・メルファブレイドＴＧⅡ0.06号」、鼻かんは「ライトチューブ鼻かん5.5㎜」、逆鈎は「一体忍サカサ1号」、掛け鈎は、「プロトタイプの颯ライト6号４本錨」を使用します。

小沢さんは鮎のハミ跡をよく観察しながらポイントを探します。野鮎は川底の石についた垢を食べるので、そのハミ跡が光って艶が出たように見えるそうです。なのでそのハミ跡が多い場所に鮎がいることが多いのです。

ポイントを定めてまずは様子をみます。友釣りは釣れた野鮎を次のオトリをして使うので「循環の釣り」と言われています。その日、その川で釣れた野鮎が最適なオトリになります。
早いタイミングでオトリを入れ換えることができれば、上手く循環していきます。しかし、その１匹目が釣れないと苦戦することになります。小沢さん、まずは集中して１匹目を狙います。
すると早速掛かりました。さすがです。

幸先良く鮎を掛けたので、小沢さんもひと安心。まだ時間が早いので、野鮎の追星はまだ薄い状況です。小沢さんは、スグに釣れた鮎をオトリにして川へ送ります。

そしてサイズは小さいものの、たて続けに鮎を掛けていく小沢さん。再び同じポイントを狙います。すると、コンディションのいい綺麗な鮎が掛かりました。さっきまでの鮎とは全然違う、追星がくっきりとした大内山川の縄張り鮎です。

追い星がくっきり出た鮎も掛かりだし、順調に釣果を伸ばす小沢さん。朝は瀬肩のポイントを狙うと、水温が低い時でも鮎が溜まりやすいので掛かることが多いとのこと。釣れた場所の石の色をよく覚えおくのも大事。同じ色をした石の近くでよく釣れます。

なぜ小沢さんは大内山川で朝からコンディションのいい鮎を掛けれるのか

ここまで、大内山川の中にある石の色を見ながらポイントを定め、順調に鮎を掛けてきた小沢さん。これまでの経験を生かして、ここから更に鮎を攻略していきます。泳がせ釣りに不向きと言われる金属ラインですが、小沢さんはその金属ラインを泳がせに使って次々に掛けていきます。

金属ラインは本当に鮎の泳がせ釣りに向かないのか？小沢さんが実釣解説

ここで小沢さんは、掛けバリを変更します。オールラウンドで使える「谺」。迷ったら谺。と言えるぐらい安心感があります。シワリタイプなので、根掛かりも少なく、鮎のキープ力が高いようです。使い勝手のいい谺でまたも連発で掛けていきます。

小沢さんが掛け鈎の使い分けとオトリ操作を実釣解

最後に小沢さんは、少し上流の浅瀬へと移動してきました。浅瀬でも釣果をのばす小沢さん。そのあとも同じポイントで友釣りを楽しみこの日の釣りを終えました。

多くのアングラーから人気の大内山川。これからますます鮎の友釣りシーズンを迎えます。 駐車場も多いので皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか。

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●大内山川漁業協同組合
http://ayuriver.jp/
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