春の訪れを告げる アマゴの本流釣り
~長野県 木曽川本流~

今回のフィッシングラヴァー東海は、長野県を流れる木曽川本流を舞台にアマゴを狙います。抜群の操作性と高いキャスティング性能を誇るロッドを武器に、本流ならではの流れの変化や多彩なポイントを丁寧に攻略していきます。果たして美しいアマゴに出会うことはできるのでしょうか。それでは早速、今回のフィッシングラヴァーをご紹介しましょう!

アングラーの釣果を第一に考え、妥協のないロッド開発を続ける天龍スタッフ・舟木雄一さん。今回は自らが手がけたこだわりのロッドを携え、木曽川本流の多彩なポイントに挑みます。

大物が狙えるという木曽川本流。舟木さんは期待を胸に、アマゴが潜むポイントへと向かいます。しばらく雨が降らず渇水気味だった状況でしたが、昨夜まとまった雨が降り、水量は平水まで回復。さらに適度な濁りも入り、警戒心の強いアマゴの活性が上がる絶好のタイミングです。「ルアーを扱う釣りには好条件ですね」と舟木さん。流れの変化を丁寧に読みながら、本流の一尾を狙います。

今回、使用する本流釣りのタックル

ティップランのタックル
ロッド:天龍 レイズ スペクトラ(RZS652S-LML)
リール:スピニングリール2,000番
ライン:PE(0.5号)
リーダー:ナイロン(1.2号)
ルアー:ミノープラグ(4~6g)

天龍 レイズ スペクトラ



スペクトラを超えるのは、スペクトラ。 レイズのコンセプトを基本軸に、実戦で積み上げてきた実績と最新の技術でブラッシュアップを施したシリーズ最高峰。レイズの理念を貫き、アングラーを唸らせ感性を刺激するハンドリング性能と、嗜好を凝らし所有欲を満たすディテールで、性能と装飾を調和したトラウトロッドが完成。

スペック(RZS652S-LML)
●全長:2.0m
●継数:2本
●調子:R
●仕舞寸法:101cm
●自重:77g
●ルアーウェイト:2-12(g)
●ライン:0.4-0.8(PE/号)
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まずは舟木さんに本流釣りのタックル選び、釣りをするときのマナーや注意点を教えていただきました。

【本流アマゴ必見】天龍・舟木雄一が語る最適タックル選びと守るべき注意点

舟木さんによると、アマゴは“流れにつく魚”。だからこそ重要なのは、どこに流れが効き、どこにエサが溜まるのかを見極めることだといいます。本流の中でも流芯脇のヨレ、沈み岩の前後、流れがぶつかって緩むスポットなど、アマゴが定位しやすく、なおかつ捕食しやすいポジションを丁寧にチェック。岩の後ろで流れをかわしているのか、それとも前に出て積極的にエサを待っているのか――。さらにルアーの通すレンジも細かく調整しながら、その日の“正解”を絞り込んでいきます。

流れの筋、水深、石の配置、わずかなヨレ――。あらゆる要素を観察しながら、舟木さんは丁寧にキャストを重ねていきます。しかし、この日のアマゴは反応が薄く、なかなか答えが見えてきません。チェイスもバイトも少ない中、状況の見極めに苦労する舟木さん。それでも反応がなければ立ち位置を変え、ポイントを移動します。流れの変化に合わせて、その都度組み立てを修正していきます。ひとつひとつの小さな違和感や変化を手がかりに、舟木さんは一投一投に想いを込めながら、次のチャンスを信じてキャストを続けます。

この日の水温は17.5℃。水温と水の濁りはバッチりとのことで、ルアー釣りをするには適しているようです。あとは魚がどこにいるのか、引き続きアマゴが潜みそうなポイントを狙って竿を出します。

そろそろ一本欲しいところ――。しかし、期待とは裏腹にアタリは遠く、厳しい時間が続きます。思うように魚が反応してくれない中で、舟木さんが注目するのは川の水質。濁りが強まるのか、それとも次第にクリアへ向かうのか。そのわずかな変化が、アマゴのポジションやレンジを左右するといいます。刻一刻と変わる状況を手がかりに、魚がどこに潜んでいるのかを丁寧に読み解いていきます。簡単には答えが出ないからこそ面白い本流ゲーム。悩みながらも次なる一手を組み立て、その駆け引きさえ楽しんでいる様子の舟木さん。

水中をのぞくと、使用しているミノーと同じくらいのサイズの小魚が群れています。ベイトがこれだけいるということは――その周囲には、きっとそれを狙う大物の魚がいるはず。ベイトの存在がもたらすチャンス。この流れが、次の一尾へとつながるのか――期待が高まります。

しかし、最初のポイントでは思うような魚の気配を感じられず――。舟木さんは見切りをつけ、下流へと移動する決断をします。

下流へと移動すると――突然ロッドが絞り込まれ、待望のヒット!しかし、あと一歩のところで無念のバラシ。掛かっていたのは、なんと鮎でした。舟木さんが本当に狙っているのは、その鮎を捕食するような大型のアマゴ。惜しいバラシではありましたが、気持ちを切り替えて再びアマゴを狙います。

下流での反応が遠のいたことで、舟木さんは再び決断。今度は思い切って上流へと大きく移動します。狙いは、新鮮な水が流れ込むフレッシュなエリア。とにかく欲しいのは価値ある一本。このポイント変更が、流れを変える一手となるのでしょうか。

釣りを始めてから、気がつけば3時間半。粘り強く探り続け、たどり着いた上流エリア――。
流れの芯をかすめるようにミノーを通した、その瞬間でした。ついに待望のヒット!

ついに本流アマゴをキャッチしました。サイズは15センチ前後と大きくはありませんが、価値ある一本。厳しい状況の中で絞り出した一尾に、舟木さんの表情にも安堵の色が浮かびます。この一本で、確かな手応えを掴んだ舟木さんは、ここからさらなるサイズアップを狙っていきます。

本流攻略!長野県木曽川で美しいアマゴを仕留める!

アマゴのポジションを徐々に捉えつつある舟木さん。流れの中に“答え”が見え始めた、その時でした――。これまでとは明らかに違う大きな反応がありましたが、残念ながらフッキングには至らず。小型とは明らかに違う手応えで水中に潜む“大物”の存在を強く感じさせる一撃でした。

その後も魚のチェイスは確認できるものの、あと一歩で口を使わないもどかしい展開が続きます。狙いはあくまで、大型のアマゴ。簡単には食ってきません。釣りを始めてから、まもなく5時間が経過し、空から小雨がパラつきはじめたその時でした。

釣り上げたのは、片手におさまるほどの可愛らしいアマゴ。この日は惜しくも、狙っていた鮎を追うような大型アマゴとの出会いは叶いませんでした。それでも、流れを読み、水質を感じ取り、魚の気配を追い続けた一日に舟木さんは十分に楽しめたようです。「もしかしたら次の一投で――」その期待感を持ち続けられることこそ、本流釣りの大きな魅力。皆さんもぜひ、春の訪れとともにアマゴの本流釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか(^-^)